トラックレベラー スライドスロープクライミングレベラー

概要と特長

可動式で段差を解消するトラックレベラー兼用スライドスコープです。

1台3役をこなします。

トラック到着時には荷台高さにレベルセット(最大9.5°)して、安定したブリッジを形成します。一方、プラットホームと地上との段差を解消したい時には、下降してゆるやかなスロープをつくることができます。1台3役をこなすクライミングレベラーをプラットホームに設置されることをお勧めします。

アップ・ダウンの動きは迅速です。

トラックとの接続(上昇)には約30秒、地上との接地(下降)までは約45秒と短い所要時間です。クライミングレベラーの迅速な動きは作業効率を高めます。

通過荷重5トンを確保しています。

構造物にはSS41を使用し、通過荷重5トンを確保しています。また、操作上の安全対策にも万全を期しています。

安定したスロープをつくります。

クライミングレベラーの先端部には、上昇時500mm、下降時1,000mmのスライドクリップがありますので、フォークリフトの乗り移りに段差を感じさせない安定感があります。

段差解消の課題を解決

路上でトラックが待機
待機トラック解消
ドックレベラーを設置 荷台の高いトラックに対応できないケースがある

プラットフォームの場合、メインとなるトラックに合わせ高さが決まることが多くフォークリフト等の出入用のスロープもあわせて施工します。

スロープを設置する事により、必要なトラックバースを確保できず、路上でトラックが待機し近隣の迷惑に繋がるケースも少なくありません。

トラック荷台との段差解消については、ドックレベラーのような段差解消機を使用したりして対応していることが多いのですが、コンテナのように非常に荷台の高いトラックが着くと、段差が大きくフォークリフトが進入できずにせっかくのパレット積み製品を手降ろししているケースもあります。

このように、プラットフォームを設計する場合、トラックバースの確保はもちろん、スロープ・段差解消機もあわせて考える必要があります。

クライミングレベラーは、このような段差解消の課題を解決します。


使用例

トラック到着時にはボタン操作で荷台高さまで上昇し、安定したスロープをつくります。
(傾斜角度9.5°、先端部スライド幅500mm)

普段は床面と同一の高さを保ち、倉庫内の往来に支障なく対応します。

Level Set 荷台高さまで上昇 Flat 床面と同一の高さを保つ

必要に応じて、地上とプラットホームとの段差をゆるやかなスロープで解消することができます。
(傾斜角度7.0°、先端部スライド幅1,000mm)


メリット

クライミングレベラーのメリット

通常のドックレベラーで対応できないコンテナなどの高床荷台にも対応
(プラットフォームとトラック荷台の段差が大きい場合はドックレベラーを用いても、フォークリフトが進入できないことがあります)

常設スロープを設置しないことでトラックバースが増加→バースが増加することにより、トラック待ち時間の解消→周辺地域の待機駐車の減少

常設スロープの場合

面積 20m2(6坪)
コンクリートスロープ 200万円
ドックレベラー 100万円
機器・設備費用 計300万円
スロープによるデットスペース 20m2(6坪)
作業範囲減によるデメリット
※坪単価4000円
4000円/月×6坪×12ヶ月
 =288,000円/年

クライミングレベラーの場合

面積 12m2(3.6坪)
スロープ機能有
ドックレベラー機能有
機器・設備費用 600万円
(標準仕様の場合)
償却 スロープ+ドックレベラー
 =300万円
作業範囲減によるデメリット 年間288,000円×11年
 =316.8万円
計616.8万円
11年で償却可能

導入事例

  • 導入事例
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  • 導入事例
    ドッグシェルターとの併用

仕様と図面

積載能力 通過荷重 5,000kg
機体寸法 幅1,800mm×長さ5,000mm
リップ長さ 500mm(上昇時) 1,000mm(下降時)
作業範囲 推奨作業範囲:上昇時角度9.5°
下降時角度7.0°
許容カント 左右50〜100mm
操作方法 制御盤面6点押しボタン
安全構造 ①落下防止弁付き ②ねじれ防止用リブ取付け(4角)
③組込み式保守用ストック
動力源 モーター三相 AC200V 2.2kW 4P
塗料色 本体部/日塗工No.542サイドカート部/黄色
自重 約3,730kg

※ピットレスで水などが溜まる心配はありません。

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